竹光

目の前に一冊の本がある。折り込まれたページから、どこの小料理屋だかわからない箸袋に「御笑覧」と書かれた紙切れが出てきた。紙切れは、黄ばみが酷く傷んで痛々しい。25年前、無名の詩人に貰った本だ。詩人は、酒の席で書いた私の詩...

経験主義と合理主義

言語学者を一人クビにするたびに、システムの性能が向上して行く、と言う有名な言葉がある。統計的アプローチが言語処理の世界を席巻し始めた頃、目の前で起こった現実であった。 研究開発グループのブログを始めることになった時、本当...

寓話

ある日、あるところで、流れ者の二人の研究者が出会った。一人は勤勉で本をよく読み、瞑想した。瞑想した後、本を書いた。他の一人は全く本を読まなかったし、書かなかった。ただ瞑想しプログラムを書いた。前者を「学者」と呼び、後者を...