統計や分析に関する近刊3点


こんにちは。近年の「ビッグデータ」ブームに乗って?統計や分析に関する書籍も増えてきたようです。
その中から、(おそらく、この組み合わせを購入済みの方も多いのではないでしょうか?)2013年の1月から3月にかけて出版された以下3冊を取り上げようと思います。

  • 統計学が最強の学問である
  • データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」
  • ビッグデータ時代のマーケティング

書評について

このエントリでは、これら3冊をどういう目的で読もうと思ったのか、と読んだ結果どうであったかをまとめようと思います。まず基本的には具体的な技術情報というより、世の中的にどういう技術に関心が集まっているか?ということを知りたくて購入しました。ですので、書店で平積みされている「売れ線」を選んでいます。

統計学が最強の学問である

おそらくこの3冊では一番売れている書籍ではないでしょうか。同僚の間でも電子書籍版を買った人が多かったです。書いている内容的には私自身が研究部門に配属されてから勉強してきたことと重なる部分が多く、しばらく買うのをためらっていましたが、上に述べたように「世の中的にどういう技術に関心が集まっているか?」という視点から購入してみました。

この本の主要なメッセージは統計学というものの汎用性の高さと、エビデンスに基づく議論の重要さ、だと思います。私のように大学教育からすっかり離れてしまい再び勉強し直そうと思い立った人間にとっては、科学的なアプローチとは何かを気づかせてくれ、研究へのやる気を起こさせる一冊でした。個人的には終章の「巨人の肩に立つ方法」が一番面白かったです。

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

帯に「21世紀で最も魅力的な職業はデータ・サイエンティスト」というアオリがあり、「統計学が最強の学問である」との類似を感じました。内容的にはマーケティング領域に話題を絞り、豊富な事例を用いてビジネスの観点から分析をいかに活用するかを紹介する内容です。我々が研究する「マーケティングサイエンス」がどのようにマーケッタに役立つのかを知るためのガイドになるのではと感じ購入しました。

内容的には私の想像以上で、かなり網羅的に「分析が出来ること」を掴むことが出来ましたし、いくつか最先端(原著は2012年9月出版)の技術を知るキーワードが得られたのも収穫でした。部署の勉強会で内容紹介しましたのでその時のメモをシェアします。

ビッグデータ時代のマーケティング

会社の近所に大型書店があり、そちらで「マーケティング」の棚に平積みでレイアウトされていたので手に取ってみました。「ビッグデータ」というキーワードがあって一見取っつきやすそうに見せていますが、中身は完全にベイズ統計の専門書で、ほとんど未読です(苦笑)。ひょっとして普通のマーケッタが実践出来るような内容が書いてあるのか?と予想していたのですが、予想は大きく外れ、ほっとしたような残念なような気分になりました。

こうした高度な統計モデルはまだまだ専門家が慎重に設計すべきもので、ブラックボックスにして誰でもどこでも使えるようにするには大きな努力が必要だと感じています。そうした思いを強くした一冊でした。

以上、3冊(というか2.1冊?)の近刊をご紹介しました。未読の方には何か参考になりましたら幸いです。


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