ニューロを使った新たなマーケティングへ~OpenLAB2014


オープンラボ2014が無事に終わりました。弊社におけるニューロマーケティングの活動は様々に展開しています。その成果を、今年は講演、ポスター、デモの3つの形式で報告しました。

 

■招待講演:意思決定の脳機構を探る ~ニューロエコノミクス、その応用に向けた試み~

株式会社国際電気通信基礎技術研究の専任研究員、田中沙織先生をお招きして、「ニューロエコノミクス」というテーマを中心に、学術的な目線から脳科学とその他の分野の連携について講演していただきました。ニューロエコノミクス(神経経済学)とは、人間や動物の「価値」に基づく意思決定を記述しようとする、神経科学、経済学、心理学の融合分野です。ニューロエコノミクスでは、報酬の価値は時間とともに減っていくという「時間割引」と呼ばれる現象があり、特に線条体の役割と神経伝達物質セロトニンの影響を中心に、脳内のメカニズムをご説明いただきました。また、強迫性障害、符号効果、注意欠陥の関係についても、三つ実験の結果を中心にお話しいただきました。

 

■講演/ミニセッション:ニューロを使った新たなマーケティングへ

「ニューロマーケティング」という言葉は最近よく使われていますが、その定義はあいまいです。本講演では、まずニューロマーケティングの基礎知識を整理しました。そして、ニューロマーケティングの概要、現在の状況、提供されているサービスと使用されているツールを紹介し、今後の展開と課題について指摘しました。

 

■ポスター

マーケティングメッセージが消費者に与える影響を検証するために、年々様々な手法が開発されています。各リサーチ手法はメリットとデメリットがある為、一つの調査を複数の手法で評価することは、今後一般的なアプローチになると考えられます。しかし、それらの複数の手法から得られたデータを人間の判断で統合するのはコストが高く、主観のバイアスが大きく発生すると言えます。弊社では、最先端の統計手法に基づく客観的な自動データ統合の開発に取り組んでおり、その手法、技術について報告しました。

ニューロマーケティング:客観的データと被験者の主観を統合した統計モデリング [PDF:670KB]

ベイズ型時系列モデリングによる生体データの統合 [PDF:1.4MB]

また、弊社が参加している「Neuro against Smoking」という国際共同研究についても報告しました。本研究の目的は、31カ国で調査を行うことにより、たばこについてどういうイメージがあり、また、どういう警告メッセージが効果が高のか、といったことを詳細に調べることです。本研究では、最先端のマーケティング手法の力で、社会における健康増進という大課題に取り組んでおり、その趣旨と調査の概要を報告しました。

「Neuro against Smoking」国際共同研究に参加 [PDF:1.8MB]

 

デモンストレーション

ニューロマーケティングの手法を実際に体験できるデモを用意し、来場者の方に体験していただきました。TVCMを視聴してもらい、脳波測定、表情認識、アンケートのデータを元に、ベイズモデリングによってリアルタイムで情報統合を行いました。このような簡単なデモを来場者の方に体験していただくことによって、ニューロマーケティングの価値だけでなく、その応用的な使いやすさを伝えることができました。

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