“共創”と“主客非分離”と“アクション・リサーチ”と ~マーケティング3.0の実践事例としての「富山グランドプラザ」にて


コトラーが提唱した「マーケティング3.0」、
コンセプトはわかるし、紹介事例なども納得できるし、他の事例もいくつか頭に浮かぶ。しかし、突き詰めて考えていくと2.0との違いが、いまいちよくわからなくなってくる・・・。

私の中でこのモヤモヤが晴れたのは、富山市グランドプラザを知った時、初めてそこに訪れて「これはマーケティング3.0のベストプラクティスだ!!」と直観的に思い、その理由をあれこれ考えて整理できた時。

この富山グランドプラザについては、『にぎわいの場 富山グランドプラザ 稼働率100%の公共空間のつくり方』( 山下裕子 著)に詳しくあるが、ここで少し紹介するとすれば、“本の中での話題は施設の運営論、組織論、広場論、公と民の恊働論と多岐に渡るのだが、彼女(著者)の中ではこうしたものが肉体レベルで有機的に結びついてしまっているので、すべてが「あたりまえ」なのだ”と本著の書評にあり、それはその場に行っても、山下さんや富山市の皆様に直接お話聞いても、「まさにこの書評の通り」と納得できる広場だとだけ言っておきたい。

このグランドプラザは賑わっているが、ハイ・テンションで近づき難い感じでは決してない。自然に近寄りたくなるような、いい感じで賑わっている。
また、行政や運営会社が上手くやっている・仕掛けているという感じは良い意味でしない。市民がその場をつくっているというのも間違いではないが、ただ、それだけでは言い表せない感じがする。

やはり、行政と企業と市民が渾然一体となって協働している場というのが適切だろう。そこには、提供者と利用者(ユーザー)、主体と客体の境界線は見えなかった。

 

この共創的な空間の価値を定量的に示したい。
ただ、どのようにその「場」のデータを収集すればいいのか。

この場で「アンケートへのご協力お願いします」と頭を下げて、生活者の皆様にデータ収集に「ご協力」いただくことは、これまでグランドプラザの賑わいを創出されてきた方々に顔向けできない(と思った)。
このようなアプローチは、いわば休日の公園のブランコで親子が楽しく遊んでいる時に、「調査にご協力ください」とお願いして回るようなものだと。

この「共創の場」を調査するのであるから、賑わいの創出に貢献すること、「場と一体」となることは当然のことだと考えた。
このように考え実践したこと(アクション・リサーチと言えるのだろうか)を共有したい。
昨年オープンラボで発表した「ソーシャル・イノベーション ~地域活性化・魅力的なまちづくりに取り組む」の内容、

    • マーケティングを突き詰めて考えると、究極的には「暮らしのデザイン」をすることと考えたこと
    • 暮らしのデザインはマーケティングだけでは限界で、行政・市民・企業活動が三位一体となる必要があること
    • それは、企業活動だけを対象に取り組むことと常識も仕組みも全く異なり、大きく考え方を転換しなければならないこと

その続きの具体的な活動として。

 


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