これが、あの土佐日記。


先日、上野の国立博物館で行われていた「日本国宝展」に行ってきました。展示物が全部国宝。右も左もあれもそれも国宝。土偶やら、地獄を書いた絵やら、刀やら、掛け軸、襖絵、仏像、いろいろありましたが全部国宝。古いものはやはり古都奈良のものが多く、関西在住者としての誇りを再認識しておりました。

さまざまな展示物の中に、あの「土佐日記」も展示してありました(正しくは「土左日記」らしい)。あれですよ「をとこもすなる日記といふものを、をむなもしてみむとするなり」のあれ。本物は昔に失われているのですが、写本が国宝となっていました。

よく考えたら、その冒頭の箇所しか知らないので、どういうものが書かれていたのだろう?と検索すると、なかなかおもしろい。

最初のほうの、だいたいの訳:
赴任先から転勤になるので、知ってる人も知らない人もみんな送別会に来てくれて、お酒飲みまくってました。普通田舎の人は見送りにきてくれないんだけど、ここの人はきてくれて嬉しかったな。あ、餞別もらったからこの地域を褒めたわけじゃないですよ。

これを読むと、人間て昔も今も、嬉しいとか寂しいとか、お酒好きで飲んではしゃぐとか、変わらないよなあとしみじみ思うのであります。(権力争いに敗れて地方に飛ばされるとか、ほとぼり冷めて本社に呼び戻されるとか、そういうのも変わらない)一大スペクタクルな源氏物語や平家物語もいいけど、この時代の日常感と、気持ちの面では現代に生きる私たちも同じだというところが興味深いです。


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