自然言語処理を使った、人間へのアプローチ。


先日、人工知能学会主催の、自然言語処理講座に参加する機会があり、
日本IBM東京基礎研究所の那須川先生のお話を聞いて参りました。

http://www.ai-gakkai.or.jp/no03_jsai_tool_introductory_course/

自然言語処理は今や様々な分野で使われていますが
「書き手の感情を読む」「書き手がどういう人かを文章から読み解く」
というところにも注目が集まっています。
自然言語処理も、いよいよ人間を読み解くことに近づいて来ました。

私が「おっ」と思ったのは、那須川先生が作ってらした「乱暴語」カテゴリー。
具体的には、「やつら、ねえよ、てめえ、んだよ」・・・など。
これらの表現は新聞等ではお目にかかりません。
普通なら、話し言葉でもそうそう使う言葉ではありません。
でも、インターネット上にはしばしば見かける表現なのです。(ネットの匿名性って怖い…)
そこから、乱暴語を書く人はどんな人?その時はどんな感情?どの媒体に多い?など、色々な切り口でアプローチできるようになるでしょう。

今までの常套手段は、「やつら」→「彼ら」、「ねえよ」→「ない」、「てめえ」→「あなた」など、わざわざ乱暴語を丁寧語に置き換えて意味を認識するというやり方でした。
「乱暴語」カテゴリーを作ることは全く逆からのアプローチ。
しかし、これを作ることで、より深く人間の感情、人間の行動を理解することができるようになるでしょう。
「乱暴語」カテゴリーというものを聞いたとき、ついつい今までのやり方にとらわれてしまいがちな自分を反省して、まっさらな気持ちで対象を見ることが重要だと気付かされました。
「人間を理解したい」その気持ちを忘れずに研究を続けることで、技術が人間に一歩ずつ近づいていくのだと感じるセミナーでした。


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