働け、斎藤♪ 学べ、斎藤♪ 進め、斎藤♪



 私のことを働くのが好きな奴だと思っている君は何か大きな勘違いをしている。働くのが好きな奴なんかいない。ただ、働くと思えばだ。あの人は僕とは違う、わたしとは違う、そこに感じ方の、いや生き方の誤りがある。

 9月入社の斎藤さん。R&Dの新戦力だ。実は6月中旬ぐらいから週に2日ぐらいのペースで来ていただいていていたのだが。こんなやりとりがあった。簡単には抜けられそうにはないのよねー10月でいいかしら、と彼女。否、それはダメです、9月1日でと、と私。そうやって9月1日に晴れてR&Dのメンバーになった、なった?

 彼女はよく泣く、怒って泣く、必死で泣く。
 馬鹿野郎、仕事を目の前にして泣くやつがあるかーとも思う。でも、嫌じゃない。泣いても何とかしようとするからだ。あのね、○○がね、あのね△△がね、あのね、××がね、そんな時、私はひたすら聞く。聞くしかできないからだ。そして、決まって言う。わかったと。2度は言わない。わかった、わかったと2回以上言って大きな失敗をした経験があるからだ。でも、わかった、は、私の中ではいっかいでも2回でもたいして変わらない。なぜなら、私が相手のことをちっともわかっていないからだ。それでもいいのだと思う。なぜなら、彼女にとって一度と二度は大きな違いがあるからだ。私が本当にわかっているかどうかは彼女にとって大きな問題ではない。いつも笑顔でわかったと言うようにしよう。それが部下とうまくやっていく秘訣だ。

 彼女が来るのと同時にニューロ絡みの案件が急に立て込んできた。想定範囲内とはいえ、その想定すら3か月前の通常の思考では規格外というところだろう。でも、大丈夫、いつも冷静な木虎さんがいる。彼が斎藤さんの上司でよかった。クールで少しだけ情にもろい、私と真逆だ。西尾さんがいる。彼はエンジンがかかるとすごい。気が付けばうまくいくはずのない歯車を回し始めた。創意工夫というのはこうやって生まれる、これはいい。知恵を絞るというのはこんなことから生まれる。追い詰められればこそ体験できる醍醐味だ。

 斎藤さんが怒っても泣いても回り始めた歯車はもう止まらない。そう、もう止まらないんだよ、もう。でも、いてくれて良かった。いなければ正常に回り始めすらしなかったはずの歯車がゆっくり大きくまわりはじめたようだ。これからが大変だけどね。ここからだよ、ここから、大事なのは。

 斎藤さんは、斎藤和義のファンだそうだ。私も嫌いじゃない。そういえば、こんな歌があったっけ。

とりあえず今夜は
この辺でよしとしよう
・・・中略・・・
言い訳考えて楽になろう
・・・中略・・・
目障りだけど寝ちゃえば平気
・・・中略・・・
ほっといて そっとして 今に笑えるから
遠慮なんか 無理するな
進め なまけものよ
・・・中略・・・
縦横無尽 自由自在
憧れは誰よりも
変わらないことも一つの才能
・・・中略・・・
ほっといて そっとして だけどもっと褒めて
言い訳はほどほどに
進め なまけものよ
・・・中略・・・
ほんと言って ちょっとだけ 何が泣きたくなる
それでいい それがいい
進め なまけものよ
・・・中略・・・
言い訳はほどほどに 進め なまけものよ
最後には 最後には 笑えなまけものよ

 この間の土日にホームで2日ほど戦って、12泊13日という過酷なロードに出るのだといっていた。実際にはそのロード期間は短く済みそうだが。それでも日程はきつい。
 戻ってもさらに戦いは続く。
 神様は、学べる機会を与えてくれた。神様は壊れてしまう人に学べる機会は与えない。
いつか書いたよね。一人で戦っている奴なんかいないと。振り返れば誰かがいる。それは自分が仲間だと感じられる仲間だ。それは自分にしか決められない。自分が感じなければ誰もいない。感じれば、振り返った先に必ず誰かがいる。だからこそ、ごちゃごちゃ考えずにやるのみ。みーんな、もともと怠け者だ。
 働け、斎藤。学べ、斎藤。進め、斎藤♪


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