Road to Open LAB 2014 ~まず振り返りから


これまでもずっと準備してきたのだけれど、Open LABに向けて、いよいよという感じがしてきた。
これまで発散モードで考えを広げてきたものを、収束モードに転じてまとめ始める時期にきたということだろうと思いながら、過去2回と今回の発表内容について書いておく。

データビジュアライゼーションから、HCD・デザイン思考へ

2012年Open LABで取り組んだ1つ目は「マーケティングデータの把握におけるビジュアライゼーションの効用」だった。
この発表後に、あるデータビジュアライゼーション案件を、同じメンバー3名(西尾と徳見と)で実践し、その成果は日経情報ストラテジーに特集された。その徳見のデザイン(最終アウトプット)を見ながら、「データビジュアライゼーションとは、分析者やレポート閲覧者の体験をデザインすること」であって、HCDやデザイン思考そのものだと痛感した。これは当然のことではあるのだけれど、身を持って体感したということ。
データビジュアライゼーションのスキルの基本や定石はある。ただ、これからは、その枠を超えて「デザイン」として大きく捉えていくことが重要で、それがすべてだと。

UXから、~すべてのマーケティングは豊かなくらしのために~へ

2012年に取り組んだ2つ目の発表は、「顧客の感情を動かす実践的UXデザイン手法」で、これは翌年2013年の「Webコミュニケーションデザインの実践的アプローチ」や「デザイン・シンキングのための共創の「場」づくり −パターンランゲージによる実践検証−」、そして、「顧客行動心理の調査手法「ご近所リサーチ」によるコミュニケーションデザイン支援事例」( ヒューマンインタフェースシンポジウム2013)につながっていった。これらはすべて徳見と案件実践しながら取り組んできた。

「コト」の創出、エクスペリエンス(経験)のデザイン、HCDやデザイン思考、これらに共通する部分、それはマーケティングの本質なのだろう、どのような商品やサービスであれ突き詰めると、それは「暮らし」全体をデザインすることに行き着くのだと思う。

~すべてのマーケティングは豊かなくらしのために~

という今回のワークショップのサブタイトルは、このような経緯から生まれ、
そして、「くらし」をテーマにしたワークショップを開催することに至った。

ニューロマーケティング、そしてヒューマンセンシング

2012年ベルタンらと立ち上げたニューロプロジェクト。
脳波とアンケートデータと統合させるというベルタンの研究は、今年ニューヨークなどの海外でも発表の機会を得た。
そして、私が主に担当したのは、ベルタンの脳波とアンケートの統合分析結果、それとインタビュー調査結果を総合すること、さらにマーケティング施策を立案するということ。
具体的な事例として公開することができないのが残念だが、デザイン思考を推進する上で、ニューロマーケティングを活用していくという案件を通じて、ニューロを含む生体反応データ、ヒューマンセンシングデータを、アンケートやインタビューのデータと統合・総合することの有用性を確信した。

「ヒューマンセンシング・データの活用」、「ウェアラブル端末の技術革新」などと、その視座を高めて視野を広げた時、それがマーケティング分野だけではなく、より広い分野での適用が自ずと浮かび上がってくる。消費者としてだけではなく、生活者データとしてヒトのログデータを、より豊かな暮らしのために活用するということ、企業活動だけではなく、市民活動、行政活動などでの活用が期待されている。

ソーシャル・イノベーションへ

ソーシャル・イノベーションという概念で最も大事なことは
「企業活動」だけではなく、「市民活動」、「行政活動」も、対象にするということだと考えている。

これは、突如出てきたアイデアではない。
2012年のOpen LABで発表したこと、そこから継続的に取り組んできたこと、そして、その先に見えてきていること、
それらを11月のOpen LABのソーシャル・イノベーションの発表として、まとめていこうとしている。


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