【オープンラボ2014!】新しい研究領域「ソーシャル・イノベーション」


11月に開催される「オープンラボ2014」のご紹介、第二弾です。
今回は弊社でも新しい研究領域、「ソーシャル・イノベーション」についてご紹介します。

言葉通り、ソーシャル・イノベーションとは社会的革新という意味です。
弊社においては、社会的課題への取り組みを通して、「自分らしく豊かに暮らせる社会」の実現を目指しています。

今までマーケティング一筋の弊社が、どうしてソーシャル・イノベーションを始めたのか?
多くの方はそう思われるかもしれません。
ITを中心とした高品質サービスの提供を目指す弊社は、「IT企業」や(社名にもあるように)「マーケティング会社」と括られて理解されることが多いですが、ビジネスの根本にある企業理念は「幸せな情報社会の実現に貢献する」というものです。
<参考:弊社「私たちが守るべき価値観(mind)」ページ
ソーシャル・イノベーションという新しい研究分野は、実は弊社の従来の企業理念と非常に高い親和性、一貫性をもっているのです。

今年のオープンラボで、ソーシャル・イノベーションに関してはポスター展示とワークショップのプログラムをご用意しております。
ポスター展示では、弊社のソーシャル・イノベーションのビジョンと将来的展望を提示します。この新研究領域は、豊かに生活できる社会というビジョンのもとで展開し始めました。自分らしく豊かに暮らせる社会に至るアプローチは、地域活性化や教育、超高齢社会への取り組みなど、多数存在します。展示では、ソーシャル・イノベーションの研究を社会的課題の解決につなげるという弊社の構想を示します。

一方、ワークショップでは、ご自分の理想の暮らしを発想するプロセスを体験していただきます。これだけだと漠然としていますので、ここで少しご説明します。
最近流行りのHCD(人間中心設計)やUX(ユーザー・エクスペリエンス)デザインの文脈で、「モノ作り」ではなく「コト作り」こそが重要なのだと盛んに言われています。
確かにその通りだと思います。モノがスタティックですが、コトはダイナミックでビビッドで、ユーザーによる実際の使用シーン(エクスペリエンス=経験)を想定した概念となっています。

実は、豊かな暮らしこそが、全てのマーケティングの目標なのです。
ユーザー、すなわち生活者の経験を考えることは、暮らし=生活そのものを考えることにほかなりません。
そこに至るためにはたくさんの経路(研究領域)があると思いますが、本ワークショップは、マーケティングの延長線上にあるソーシャル・イノベーションを捉え、他の多くのルートと比較して幸せな社会の実現へ向けて直線的に向かうアプローチを体感していただきます。
ワークショップのテーマはずばりこれです。

全てのマーケティングは豊かな暮らしのために

豊かな暮らしとは何か。
これはきっと、人によって違うでしょう。
日本人だけでも、1億人には1億人の理想があります。
グローバルなスケールで考えれば、文化の違いもありますし、生まれ育った環境も違いますから、日本人には想像もできない理想の形だって無数にあるに違いありません。

00043108_350A

ここで、社会学研究者でもある私が「理想の形」というところに着目し、社会学の概念を(敢えて)応用的に概念拡張すれば、それらの理想の形を「理念型(りねんけい)」(※1)と呼ぶことができます。理念型は演繹や帰納といった妥当性を前提とした推論方法とは無関係の純粋な「発想」ですが、むしろ人類は生まれながらにしてこのような自由奔放で何物にも拘れないピュアな発想ができるからこそ、一見荒唐無稽に思われる理想を思い描くことができ、未来に向けて自分自身の人生設計から世の中の仕組みや常識を覆す発見までをすることができるのです。近年の事例では米アップル社が起こした「ポストPC」革命を考えれば分かりやすいでしょう。

※1 理念型(Ideal type):社会学において、特定の社会現象の論理的な典型を表す方法論上の概念。実証によって得られず、経験事象からの飛躍を含んだ「発想」概念としての理想の形。

勘の鋭い方ならすでにお察しかもしれませんが、個々人が思い描く理念型という意味で考えると、本ワークショップの考え方と、従来のHCDやUXデザイン、CRM(顧客関係管理)とは明らかに違います。
生活者のエクスペリエンスを重視するところは同じですが、HCDやUXデザインでは企業などの商品・サービス提供者が生活者を理解するのに対し、このアプローチでは生活者が自ら考えることから始まるのです。

これは、自分へのよき理解を起点とし、他者との違いへの認識により自分のポジショニングをした上で、理想の暮らしとは何かをよく考え、最終的には企業などに「こういうモノが欲しい」「こういうコトを経験したい」と発信するプロセスなのです。
一言でいえば、これは「提供者視座」から「生活者視座」への大きな転換です。

そんなことができるためには、まず生活者が自分を理解する力、理想のモノ・コトを考える力、そしてゆくゆくは行動する力が必要になってきます。
私たち企業は、これまでのように商品・サービスの提供者のみに徹するのではなく、生活者がこれらの力を自分のものにできるようにお手伝いをする、つまり生活者のエンパワーメントをすることが、今後の役割になっていくと予測されます。

弊社は、生活者が自分を理解し、考え、企業などへ「こういう風にして欲しい!」と言える社会、すなわち「自分らしく豊かに暮らせる社会」を実現したいと思います。
今年のオープンラボでは、ワークショップを通して我々のソーシャル・イノベーションについての考え方の一つをお伝えしたいと思います。

ワークショップについては、こちらの記事も併せてお読みください。
詳しいことは当日のお楽しみということで、どうぞご期待ください。

生活者主導のもとでできた理想の暮らしのビジョンを持ち帰っていただき、ご家族や恋人、お友達とのお話の種にしていただければ、とりあえず今回はゴール達成!という風に考えております。

弊社のソーシャル・イノベーションへの取り組みは始まったばかりです。ぜひ私たちと一緒に、ソーシャル・イノベーションの将来性を見つめてみてください。これからどんどん研究を進めますので、乞うご期待!

<併せて読みたい関連ブログ記事>
【オープンラボ2014!】最先端マーケティングのご紹介
【オープンラボ2014!】「社会知ネットワークver1.0」、堂々登場!

-----------------------------------------------------------------------------------------
オープンラボ2014:http://lab.synergy-marketing.co.jp/openlab2014/
<東京会場>
場所:産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館(バイオ・IT融合研究科)11階会議室
日時:2014年11月15日(土)13:00~18:30 ※受付:13:00-18:00
参加費:無料 ※事前の参加申込みが必要です。
共催:サービス工学コンソーシアム

<大阪会場>
場所:グランフロント大阪 タワーB 10階カンファレンスルーム
日時:2014年11月21日(金)14:00~18:30 ※受付:13:30-18:00
参加費:無料 ※事前の参加申込みが必要です。


This entry was posted in イベント. Bookmark the permalink.