テキストマイニングシンポジウムに参加しました。


こんにちは、馬場です。
2月6日/7日に行われたテキストマイニングシンポジウムに参加しました。
このシンポジウムは分類すると「学会の支部会」なのですが、招待講演やパネルディスカッションでテキストマイニングのビジネスの現場の事例、それもすぐ取り入れられるヒントが紹介され、アカデミックな学会のイメージと異なる会でした。

以下、参加したセッションで印象に残った点です。

オープニング ~自然言語処理の産業応用と学会の役割~ 

山本先生による最初のセッションでは、本当にタイトルの通り「産業応用と学会の役割」を説明下さいました。

まず、自然言語処理の産業応用が本格的にはじまり、市場が大きくなってきている反面、「産業の求める技術(需要)と学会が提供する技術(供給)にミスマッチが起きている」のではないか、と問題提起をしておられました。その上で、学会の役割として以下の2点が挙げられていました。

学会は技術を正しく周知する責務がある。技術は正しく使わないと性能がでないため、産業界に技術を正しく伝えていく仕事を学会は担っている

研究者・開発者が議論する場とは別に、利用者が情報交換する場が必要

この学会の役割は、企業における研究開発グループに役割に通じるものがある、と感じました。また、学会は「格闘するデータ所有者の情報交換、協力の場を目指す」とおっしゃっており、「この会は格闘中の弊社のための場なのだ」と自分に都合のよい解釈をしてうれしく思いました。

 テキストマイニング実例紹介 (1)  『VextMinerによるビッグデータへの取組み』

ベクスト株式会社の石井哲様によるテキストマイニング実例紹介のセッションです。テキストマイニング は VOC (Voice of Customers)活動で活用されているとし、ベクスト社の取り組みを様々な事例とともに紹介下さいました。

そこで、「テキストマイニングの役割は新たな課題発掘を支援」とし、以下のようにおっしゃっていました.

そのままテキストを読むだけでは改善課題を発見できない。そのため、個別話題をみつけ、深堀、新しい切り口の発見できる、「気づき」を得られるよう、支援する機能をテキストマイニングで提供している

また「気づき」のために、以下のような機能を提供しているとのことでした。

  • 単語ではなく「文」を提示する。文の方が人間が素早く気づくことができる
  • 分析作業を、すばやく、ビジュアルにできるようトータルに支援している
  • 少数意見の可視化。少数話題の抽出

テキストに限らずデータの分析ではどうしたらよいのかという課題に対する答えや施策を求められることが多いのですが、テキストマイニングの技術で与えるのは「気づき」という点に、深くうなずきました。また以前読んだ「心脳マーケティング」のフレーズ「データは刺激」「データはアドバイザー」を思い出しました。

 テキストマイニング実例紹介 (2) 
「企業や社会における様々なリスク管理を強化する高度テキスト分析技術」

NEC 情報・ナレッジ研究所 の石川 様による講演で、タイトルにある通り「リスク管理を強化した」分析事例を紹介下さいました。石川様は、キーとなる技術は「特徴表現辞書」「同義語辞書」「テキスト含意認識」の3点であり、これらの「分析を実用的なコストで実現する」ことが肝だとおっしゃっていました。

特に、ある課題を解決するため、最初は既存の辞書を使っていたが精度がでず、実際にその課題に関与する人が多数参加しているコミュニティサイトの発言をもとに辞書を作ったら飛躍的に精度が向上した、というお話は、とても面白かったです。やはり生のデータですよね。

1日目はこの後、パネルディスカッションと懇親会があったのですが、時間の都合で参加できませんでした。

2日目は、最後に以下のお話がありました。

~言語の意味処理について~

岡山大学の竹内 先生によるお話です。研究を通して得た見解を駆け足で、ただおしげもなく紹介してくださいました。ただ、私の力不足で、その場ではわかった気になりましたが、10日たってまとめて書こうと思うと、うまくかけません。紹介された書籍や論文を読んでみようと思います。

発表

2日目の最初に私も論文の発表をしました。研究の内容はオープンラボで発表した内容とほぼ同じです。


「マーケティングはコミュニケーションだというアイディアが自分にはなかったので、そこがおもしろいと思った」と感想をいただきました。その感想は、言い続けてきて当たり前になっていた私にとっても新鮮でした。また、さまざまなアドバイスを頂き大変光栄でした。運営に携わった皆様、本当にありがとうございました。


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