HCD研究報告会にて発表してきました


おひさしぶりです、徳見です。

12月13日にHCD研究発表会2013で発表してきました。
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発表内容を少し紹介します。

研究の動機

HCDの研究や実践をすすめるに従い、実績あるデザインプロセスや手法の存在を知る一方で、企業にあまり導入されていない現状もみえてきました。
導入どころかHCDを知っている人すらほとんどいません。

特に企業のWebマーケティングは、大企業であっても担当者が数名ないし兼任ということも少なくなくリソースや予算がない中で奮闘されています。
また、身近に相談できるWebの専門知識を持っている人がいることも稀です。

さらに、HCDは調査や設計・制作それぞれに専門スキルが必要になってくるのも、HCDを遠ざけているひとつの要因ではないかと考えています。

これらの問題を乗り越えてWeb現場でも実践できる方法を確立していきたいと考えています。
そこで、まずは小さくHCDを実践出来るようにしたい、というのが私の関心ごと、HCD研究に対する動機です。

そこで、昨年は、HCDの第一歩となる顧客理解を目的とした調査に注目しました。
顧客調査は、スキルあるリサーチャーが限られていたりコストが高いなどの課題があります。
そういった課題に対し、小さく早く調査を実施する「ご近所リサーチ」を今年1月のHCD-netサロンでポスター発表しました。

今回注目した課題

次に注目したのがコンセプトとアウトプットのギャップです。

企業のWebマーケティングの現場では、企画と制作が別チームないし別会社であることがほとんどです。
マーケティングチームが企画を立てて制作を依頼しますが、コンセプトが正しく伝わらず思ってたものと違う制作物が出てくることがあります。
また、たとえ企画と制作が同じチームであっても、意見や制約を調整していくうちに企画に修正がはいったり、クリエイティブチェック時にビジュアルだけが議論になったりと、いつのまにか焦点ブレてしまい、アウトプットが企画とズレたものになることもあります。

解決の方向性

では、どうやって解決するのか?

デザインの教育や専門家を入れるなどの追加コストがかかる方法は、Webマーケティングの分野では現実的はありません。
ですので、時間や予算、専門スキルの保有者がいなくても、理解しやすく伝わりやすいツールがないだろうかと思いました。
まずは既存のものがないか探してみましたが、
一覧性があること、さらにプロセスごとにフォーマットが変わってしまうと学習コストがかかり結局使用されにくくなるので、企画から制作・評価までを通して使え、導入が簡単そうに見えるシンプルなもの、というのを見つけらず、いくつかの手法を試行錯誤した上、開発したのがジャーニーワークシートです。

ジャーニーワークシート

こちらがジャーニーワークシートの基本構成です。

上はペルソナの特徴と、ペルソナがおかれている状況および注目するニーズを書くエリアです。
下が、ゴールとなる企業が期待する行動とその行動を起こしてもらうための感情のエリアです。
そして、真ん中が上と下をつなぐコンテンツやシステムを含むストーリーをプロットします。

ある案件のメルマガを当てはめるとこんな感じです。

これを使えば制作途中でのズレが軽減できたのではないかと考え何案件かで実践してみました。
その事例はまた後日紹介したいと思います。

では、よいお年を!


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