情報可視化について発表してきました


2013年度人工知能学会全国大会に参加してきました。

同僚のSocietas研究についての発表が大変熱かったのですが、私自身はそれとは全く関係ない非専門家のための情報可視化というテーマで発表してきました。

発表のスライドはこちらです。

情報可視化については2010年から関心を持っていましたが、研究として取り組み始めたのは2012年秋からです。最初はどんな複雑な情報も上手に可視化すれば一目で理解できるのでは?と考えていましたが、最近は一定以上に複雑な可視化を理解するには訓練が必要と感じています。そこで、私たちは一枚の図で伝えるのではなく、伝えたい情報を上手く分解・アレンジして段階的に伝えるというアプローチに関心を持っています。まだまだ分からないことだらけですが、様々な事例を通じて知見を深めたいと思っています。

ところで、今回発表したのは「知的インタラクティブシステムにおけるインタラクションデザイン」というテーマのセッションでした。実は発表をエントリしたもののテーマと外れた内容ではないかと心配していたのですが、他の参加者からいくつかコメントや質問をいただけたので安心しました。統計専門家にとっては定石の可視化であったとしても、多くのビジネス現場では伝わりにくいことが多い、というのが私たちは重要なポイントと考えていたのですが、そのことはお伝えできたのではないかと思います。

なお、セッションのオーガナイザーである岡部先生からは「知的インタラクティブシステム」とは何かについてご説明をいただけました。それによると、「人間とコンピュータがうまく協調して問題解決を行うことを前提としたシステム」が知的インタラクティブシステムであり、もう少し限定的に言うと、機械学習やデータマイニングにおいてパラメータを調節するなどの人手が介在する部分をも含めたシステムを指すのだそうです。そこでの人手による調整プロセスは専門家であっても非常に試行錯誤を伴うものらしく(何となく想像できます)、どうにか効率的にするための方法を考える、というのがインタラクションデザインということでした。具体的な例として他の研究者が取り上げてらしたのは、画像のクラスタリングを行うという問題において、教師無し学習アルゴリズムによる解を人間がいかに効率良く改善できるか、というテーマでした。なるほどなるほど。

この文脈で思いついたのは、ベイジアンネットワークのネットワーク学習という問題です。昔は専門家の知識に基づいて、最近はデータから探索的にネットワークを構築することが多くなりましたが、実用的には人間がノードをグループ分けしてグループ同士の関係性(リンクを許可するか禁止するか/どちらが親になるか)をある程度決めておくという方法が採られています。ベイジアンネットワークのツール自体はそんなにメジャーでは無く、私もセミナーで体験したぐらいですが、ここのインタフェースには改善の余地が大いにあるように思います。いつかこのことをテーマに取り上げられたら良いかもしれません。

今回は私にとっては初めての学会発表となりました。最初なので参加することに意義があるというつもりで臨みましたが、振り返ると準備不足で悔やまれる部分は多々あります。拙い発表でしたが機会を与えていただきありがとうございました。


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