ビッグデータからの価値創出  -『グロース戦略』を実現する共有・共創・協働のプラットフォーム-

本シンポジウムでは、ビッグデータからどのように社会的価値を創出するかについて、二つの視点を提供したい。
まず一つは、2010年にシリコンバレーで生まれた「グロースハック」というトレンドである。これはWebサービスやマーケティングの領域に計測や実験といったエンジニアリングの要素を持ち込むものであり、その本質はデータに基づくユーザー数やリピート率を指標とする成長のモデル化と仮説検証のPDCAサイクルである。ビッグデータから得られる指標を元に成長=グロースを実現するという方向性は、さまざまな分野でビッグデータを活用する動機となり得る。

もう一つは、ビッグデータを共有しそこから価値を共創・協働するというアクションの実現である。
ある組織が保有するデータに他のデータを融合することで得られるメリットは大きいが、プライバシー保護などまだまだ課題が多い。
そこで、共有・共創・協働を可能にするプラットフォームの構想について、各企業や専門家の立場からのパネル討論も行う。

本シンポジウムは無事終了いたしました。ご参加くださった皆様ありがとうございました。
講演資料や展示物(一部)を以下より閲覧することができます。
また、イベント当日の模様をこちらのレポートにてご覧いただけます。

開催日・会場
開催日 2014年3月21日(金・祝)
13:00〜19:00
参加費 無料(事前登録制)
会場 産業技術総合研究所臨海副都心センター別館11F
アクセス
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講演内容

招待講演① 成長を実現するためのビッグデータからの確率的潜在意味解析と構造的モデリング
石垣 司(東北大学)

ビッグデータを利用してサービスの成長を実現するグロースハックが注目を浴び始めているが、その根底はサービス受容者の行動を“測る”ことによるPDCAサイクルの構築である。本講演では、経営やマーケティングにおけるデータ活用の潮流を概観し、単純な集計による現状の分析だけではなく、より高度な情報抽出や行動予測の重要性について議論する。また、ビッグデータに適用可能な事例として確率的潜在意味解析とベイジアンネットワークを用いた帰納的な構造モデリングを概説し、実データでの応用例を紹介する。

招待講演② デジタルマーケティングにおける戦略的データ活用
本橋 永至(横浜国立大学)

ソーシャルメディアの普及やアドテクノロジーの進歩などにより、マーケティングコミュニケーションのデジタル化が急速に進んでいる。その結果、マーケティングROIが測定可能になり、ITを駆使したコミュニケーションの最適化とリアルタイム化が求められるようになった。本講演では、デジタルマーケティングにおけるデータ活用について、マーケティング戦略とモデリングの2つの視点から現状を概観し、将来を展望する。

講演 新たなデータ活用プラットフォームにより実現する共有・共創・協働する社会に向けて
本村 陽一(独立行政法人 産業技術総合研究所)

データや知識を共有し、単なるデータ分析だけでなく、具体的なアクションを共創、協働できるようにすることでビッグデータは社会のために真価を発揮する。ここでは、そのための新たなデータ活用プラットフォームについて情報システムとしての側面だけでなく、それを実現、運用、発展するための実践コミュニティのあり方についても議論する。

トークセッション 「成長、イノベーション、地域活性化のためのデータ活用:ビッグデータに何を足し、何を引き出すか?」
モデレータ:本村 陽一

本シンポジウムの講演を踏まえ、参加者全員で、昨今言われている「ビッグデータ」に対して新たに何を加えれば良いのか、またそこから何が引き出せるのか、について討論を行う。それにより実際のサービスやアウトプットの成長、イノベーション、そして地域活性化のための共有・共創・協働データ活用プラットフォームのあり方と具体的なアクションプランを構想する。

講演者プロフィール

石垣 司(東北大学)
1980年生。2007年総合研究大学院大学 統計科学専攻 博士課程修了。同年、JST CREST研究員、2008年産業技術総合研究所 サービス工学研究センター特別研究員、2011年東北大学 大学院経済学研究科講師を経て、2013年准教授。日本統計学会、マーケティング・サイエンス学会、IEEEなどの会員。統計科学、ベイズモデリング、大規模データ分析の研究に従事。
本橋 永至(横浜国立大学)
1981年生。2003年立教大学社会学部卒業。2013年総合研究大学院大学複合科学研究科博士課程修了。博士(学術)。2010年日本学術振興会特別研究員を経て、2013年横浜国立大学大学院国際社会科学研究院講師。
INFORMS、American Statistical Association、日本マーケティング・サイエンス学会、日本消費者行動研究学会、日本統計学会、サービス学会などの会員。
本村 陽一(独立行政法人 産業技術総合研究所)
1993年電子技術総合研究所入所。1999年アムステルダム大学招聘研究員。2003年産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター主任研究員。2008年同研究所サービス工学研究センター大規模データモデリング研究チーム長。2011年より同研究所サービス工学研究センター副研究センター長。統計数理研究所客員教授。東京工業大学連携准教授兼任。博士(工学)。
人工知能学会研究奨励賞、全国大会優秀賞、人間工学会大島賞、ドコモモバイルサイエンス賞、インタラクション2011 ベストペーパー賞等受賞、電子情報通信学会、人工知能学会、行動計量学会、サービス学会、マーケティングサイエンス学会各会員、人工知能学会理事、IEEE CIS Japan chapter vice presidentなども歴任。

ポスター・デモ展示

  • コト・データベースによるモノ・コトづくり支援-介護サービスの現場改善支援の実践- パネル/ポスター
    独立行政法人 産業技術総合研究所
  • 電子メディアを活用したリアル店舗への顧客誘導 パネル/ポスター
    株式会社東急エージェンシー
  • 行動観察事例紹介 現場起点の事実観察によりユーザーの経験価値を知る パネル/ポスター
    株式会社エルネット
  • シングルソースデータを利用した機能系ビール飲料市場における消費者行動の分析 パネル/ポスター
    フジ印刷株式会社
  • 地方新聞社との取り組みと将来構想 パネル/ポスター
    シナジーマーケティング株式会社
  • 社会知ネットワーク デモ
    シナジーマーケティング株式会社
製品紹介
・株式会社NTTデータ数理システム
・株式会社KDDI研究所
・シナジーマーケティング株式会社
<共催>
 
<協賛>
<後援>
 
<実行委員会>
本村 陽一(独立行政法人 産業技術総合研究所)
谷田 泰郎(シナジーマーケティング株式会社)
西尾 義英(シナジーマーケティング株式会社)
小河原 大地(株式会社dmi)
西永 英樹(株式会社エルネット)
佐藤 誠一(株式会社博報堂)
中庭 伊織(株式会社ロジックデザイン)
神津 友武(有限責任監査法人トーマツ)
<本ページに関するお問い合わせ>
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